《0888》 ラインカンファレンス [未分類]

ラインカンファレンスという言葉をご存知ですか。 
電話回線を用いた会議のことです。 
インターネット回線ではありません。

昨夜は名古屋のホテルを会場にしてラインカンファレンスで 
全国1000名のお医者さんに講演をしました。 
テーマは、「在宅と栄養」。

超高齢社会では、病院ではなく地域がキーワードになること、 
在宅医療の柱は栄養であること、 
訪問栄養指導という便利な制度があることをお話ししました。

ハッピーな胃ろう、アンハッピーな胃ろうについてもお話をしました。 
そして、人工栄養の中止についても少々触れました。

声だけなので、なんだかラジオのような感じです。 
それでいて、全国の会場から質問が返ってきます。 
そこは、電話です。

同時に1000人ものお医者さんが聴いていると思うと 
少し緊張しました。 
誰が聴いているのか分からないので少し怖いのです。

時々、このようなラインカンファやネットカンファや 
衛星同時中継カンファに講師や聴衆として参加します。 
全国何千人もの人に同時に聴いて頂けるので楽は楽です。

考えてみれば、便利な時代に生きています。 
テレビや新聞などの不特定多数を相手にしたマスメデイア以外に、 
特定の多数を相手にリアルタイムに議論ができる。

このブログも誰が見ているか分からないので正直、緊張します。 
しかしこの時代に生きているからこそこんなご縁が生まれます。 
文明の利器によって生まれた不思議なご縁に、感謝しています。

今日は、尊厳死法制化のマスコミ取材が2件。
同じ話を毎日何度も何度もするのは疲れます。 
ラインカンファで同時に取材してくれれば助かります。

何よりもこのブログのバックナンバーを読んで頂ければ、 
なぜ死にこだわるのか理解してもらえるはずなのですが。 
あるいは、せめて拙書を読んで頂きたいと思うのですが・・・

毎日のように、様々な取材を受けます。 
膨大な時間を、無料で提供しています。 
文明の利器が取材には活かされていないのが、残念です。