《0891》 27年前の自分自身 [未分類]

今週も新しい研修医君が勉強に来ています。
毎回そうですが、急に気が引き締まります。
月曜日は1日中、私自身が直接、教えます。 

午前中は外来診療。
午後は在宅診療の
2本立てがもはや私の定番になりました。 

高齢女性の家に行くと皆さん1秒で若さを見抜きます。
死にそうな方でも必ず新しくて若い方を振り向きます。
一瞬にして若さを見抜く能力には、いつも脱帽します。 

「先生、今日は息子さん連れて来はったの?
 よー似てはるわ」
真顔でそう言われると、一瞬、次の言葉が出てきません。

親子?

兄弟じゃないの?

そんな変わらんやん?

そんな冗談を言っても、むしろ怒られます。

「お孫さんかなーとも思ったわ」
これを聞いたら、もう帰ろうかと思います。(笑)

冷静に考えると、私の横には27年前の自分がいます。

やはり親子でいいのです。
納得するまで、少し時間が必要ですが。

研修医君と話していたら、なんと同じ高校出身でした。

高校の後輩。
それだけで喜んでしまいました。

よく聞くと、クラブも一緒でした。

バレーボール部。
クラブ活動でも、「後輩」だったのです。

私の時代、大阪府の高校バレーは5部までありました。

当時私のチームは2部リーグで1部昇格が悲願でした。
研修医君の時は、なんと1部リーグだったそうです!

共通の恩師の名前も出てきました。

そこは親子というよりやはり先輩感覚。
ますます親近感が強まります。

「気分はいつも研修医」がキャッチコピーなのですが、

本物の研修医といると、どうも調子が狂います。
それでも27年前の自分と一緒にいるのは楽しいです。