《0895》 「長嶋茂雄や加山雄三のような恩師」と、27年ぶりに飲みました [未分類]

昨夜は27年ぶりに大学の恩師と飲みました。
解剖学の教授です。
医大に入って初めての授業は解剖実習でした。

その解剖学の教授の一挙一動は、忘れていません。
黒板に書かれた字、優しい笑顔は今でも鮮明です。
その憧れの恩師とお会いすることになったのです。

私は大学時代、全く目立たない学生でした。
100人の同級生の中でも、最も地味な学生だったはず。
その教授もおそらく私の記憶はほとんど無いと思います。

とにかく手のかからない面白くない学生だったでしょう。
友人たちは、その教授のご自宅に遊びに行っていました。
羨ましいと思いながら、自分とは別世界だと諦めていました。

 いわば、長嶋茂雄や加山雄三のような存在の教授でした。
約30年経った現在も、超多忙で大活躍されていました。
日本中を飛び跳ねておられます。 

診療所や特養で診療にも携われています。
解剖学会の理事長もお努めになられました。
何より驚いたのは、献体の会の理事長職です。 

30年前も解剖実習のための献体に奔走されていました。
現在もその協会の理事長を務めておられます。
名刺の肩書のトップは、その役職でした。 

解剖実習は、すべての医学教育の基礎です。
いわば医療全体の土台です。
その土台を支えるボランテイアを50年以上されている。 

衝撃でした。
裏方作業を50年以上続けているお医者さんはショックでした。
何より、27年前とお姿が全く変わっていないのも驚きでした。 

しかしお歳を伺い、また、仰天しました。
81歳とのこと。
信じられない。私より若いような雰囲気でした。 

基礎医学の名誉教授と一般診療と講演とボランテイア。
心の底から尊敬するお医者さん。
その恩師のお名前は、内野滋雄先生。 

一度情熱大陸で内野先生の日々を見てみたい。
誰も撮らないなら私が自分で撮りたい。
そんな気さえする明るい内野先生。 

新幹線の中で、ここまで書いたところで横を見ると
なんとあの日野原重明先生がお座りで、驚きました。
もっと大御所がすぐ隣で講演の準備をされています。 

思わずご挨拶し、拙書を献本しました。
日野原先生には、30年前、私が母校にお招きしました。
3時間立ちっぱなしで講演し、その足でアメリカに行かれました。 

日野原先生は私の名刺を見て、「ああ、尊厳死協会だね」と
仰りました。
私のことをちゃんと覚えているのです。(失礼!) 

昨夜は、書ききれないくらい、いろんなことがありました。
宮城県石巻市で医療活動される武藤真祐先生の講演を拝聴。
10月12日に1時間生出演するテレビの打ち合わせ等も。 

そして極めつけは、お二人の大御所でした。
80歳、いや100歳を超えても朝一番から深夜まで
バリバリに働いておられるのです。 

私なんか彼らに比べたら、屁のような存在だと思いました。
もっと勤勉に生きよう。
そう決意したので、今日はQ&Aはお休みさせて頂きました。 

これから、深夜にお亡くなりになったお二人の
患者さんのお宅に伺います。
日々、死と向き合っています。 

診療後、また別の往診。
そして尼崎と宝塚で2つの講演。
夜は宴会です。 

明日も大きな講演です。
台風は大丈夫かな?
東京は寒く、大阪は暑い。 

今週は毎日、東京と大阪を通勤しています。