【相談】「特養で死にたい。いい特養、悪い特養の見分け方は?」
私は一人暮らしで、今まで健康に過ごしてきたため、
かかりつけ医というのもおりません。
自宅は賃貸のアパートですし、最期は特養で死ぬことが理想であり、
現実的でもあるかと考えて貯金をしています。
しかし、特養にもいいところと酷いところがあると耳にします。やはり、値段が高いところに行かないと理想な
最期を送ることはできませんか。
良い特養の見分け方を教えてください。
相談者(広島県/59歳女性)
【回答】
私は特養に関わったことがないので聞きかじりの
お返事しかできないことをお許しください。
同様の相談を毎日のように受けます。
老人ホームやグループホームに比べて療養費が
圧倒的に安いのが特養が人気がある第一の理由です。
本当に10年待った方が、先日特養に入所されました。
しかしたった3カ月で、亡くなられました。
在宅療養の10年と特養での3カ月は全然違ったと
ご家族は、何度も恨み節を私にぶつけてきます。
その特養も最期は病院での死亡確認でした。
看取られたわけではありません。
1例だけですので何とも言えません。
しかし高齢者への環境の変化は大きなストレスになります。
東日本暖震災でも、見知らぬ土地への移動で
多くの高齢者が命を落とされたことを聞きました。
特養もいろいろです。
平穏死させてくれる特養と、させてくれない特養。
1例の看取りもない特養がたくさんあるようです。
看取りの実績のある特養、
正面玄関から見送ってくれる特養を
探されてはどうでしょうか。
入所までの期間を支えるのは、在宅療養です。
優しくて、ウマの合うかかりつけ医を持っていた方が
なにかと便利だと思います。
【PS】
昨日は、2つ講演をしました。
今日はこれから認知症の講演に出ます。
台風の中、決行のようです。
みなさま、台風には充分に備えてください。
特養については、明日も続きを書きます。