《0922》 桑名正博さんを想う [未分類]

昨日は、大阪のど真ん中、中央区で講演しました。
女性ばかり200人以上の会場に、緊張しました。
高齢化社会や終末期医療の話を、2時間しました。 

話の途中で遷延性意識障害の話になってしまいました。
私の講演は、全く筋書きがありません。
気の向くまま、足のむくまま、話していきます。 

毎回違った話になると思います。
昨日は話しながら、歌手の桑名正博さんの顔が浮かびました。
7月15日に脳幹出血で倒れてから、3カ月が経過しました。 

意識が戻らず、気管切開をしたと週刊誌に書いてありました。
大変な状態であると想像します。
芸能人ゆえ個室しか使えず、月に何十万円もかかるそうです。 

息子さんが「逝けない不幸」と語った記事を見て心が痛みました。
この「不幸」とは、本人なのか、家族なのかが少し疑問でしたが。
しかしおそらく、家族という意味で使われた言葉かと思いました。 

中央区は繁華街です。
ミナミと言います。
若かりしころ、時々、ここに歌いに来ました。
ギターの弾き語りに合わせて、毎回、熱唱する曲がありました。
「月のあかり」という名曲です。
歌詞を見なくても歌えるようになるくらい歌い込みました。 

桑名さんの歌声を生で聞いたのは、数年前が最後でした。
テレビでは、2年前くらいに聞きました。
大好きな歌手の一人です。 

尾崎豊さんは、ああして一夜にして亡くなりました。
マイケルジャクソンも、ある日突然亡くなりました。
河島英五さんも、気がついたら亡くなっていました。 

桑名さんのようなケースは珍しいと思います。
この先、どうなっていくのでしょうか。
彼は何を想っているのでしょうか。 

ミナミでの講演を終えると、暗くなりはじめていました。
思わず、昔の店に行こうかとも思いましたがやめました。
青春は振り返らないほうがいいと思い直したのです。 

オジンらしく、次の用事に取りかかりました。
神戸では、中島みゆきさんのステージがあったはずです。
これに行きたかったけれどチケットが取れませんでした。 

音楽好きな私ですが、最近の音楽は西野カナちゃんまで。
まあ無理をするより、桑名さんの「月のあかり」が一番。
桑名さんの想い出を、ただただ想って過ごした夜でした。