木曜日に引き続き、昨日も大阪のド真中で講演しました。
300人ものひとに集まって聞いていただきました。
朝日新聞社主催の講演会でもあり、力が入りました。
そのあと、速攻で移動して西宮でも講演しました。
土曜日は、ダブルヘッダーになることが増えてきました。
しかし、なるべく同じ話はしないように心がけています。
さて西宮では、在宅療養と地域包括ケアの話をしました。
病院の時代は終わり、完全に地域の時代になったことや、
中学校区という街が地域という病院になることを述べました。
そして高齢者医療は、県単位ではなく市町村単位で考える。
すなわち介護保険の単位と同じような仕組みになるのです。
そこで多職種が協働するのが、「地域包括ケア」であると。
その中で、有力な推進者となるのは、実は行政です。
そういえば一昨日の東京での在宅医療の首脳会議でも
同じような話題が出ました。
首長さんが在宅に熱心な市町村は、凄い成果が上がっています。
一昨日の大阪市中央区での講演会は区長さんが聞いてくれました。
昨日は、愛知県の長久手市長さんが、わざわざ聞いてくれました。
また、御当地の西宮市の健康局長さんも聞いてくれました。
これまで全国各地で沢山講演してきましたが、首長さんが
わざわざ聞きに来てくれることが確実に増えています。
トップが変われば、組織が変わる。
これは会社でも政治でも、そして医療・介護・福祉でも同じです。
トップが参加するということは市民やNPOも参加するということ。
一昨日の会議では「地域力」という言葉が出ました。
東大の先生が、基礎自治体の地域力を診断するという
研究をはじめていて、その成果をご披露なさいました。
超高齢社会を乗り切るには、在宅医療に熱心な首長さんを
選ぶことではないかと思い至りました。
コチャコチャやるより、それが一番の早道、王道です。
このブログの読者の住む自治体の首長さんは熱心ですか?
在宅療養に関連する会に、顔を出してくれますか?
それが、これからの日本の将来を占うと思います。
「地域力」、「首長力」の時代なのです。