昨日から某病院より2週間の予定で研修医君が来てくれています。
朝から晩まで、外来、在宅、外来、在宅と全部一緒に回りました。
終了したら、22時半を回っていました。腹ペコです。
実はまだまだあるのですが、この辺で帰さないと明日もありますし。
夜の往診にまで付いてくる研修医は久しぶりで、喜んでおります。
テニス部のキャプテンをやっていたというだけあって体力がある。
現在の、病院医療の間違いを12時間もかけて、教え込みました。
患者さん自身や介護者の声を聞いて頂き、納得してもらいました。
このように気が遠くなるような仕事も毎日、やっています。
毎日、いろんな方から電話やメールを、溢れるほど頂きます。
その中で指摘されたのが、長尾が書いた平穏死の本など誰も
知らない、という事実です。
その研修医君が所属する巨大病院でも、1000人の職員のうち
長尾が本を書いていることを知っている医療者はおそらく、ゼロ。
なぜ、そんなことが分かるかって?
いろんな場で、講演するたびにアンケートを取らせて頂いています。
拙書「平穏死・10の条件」という本があるのを知っていますか?
以下は、私自身のリサーチした拙書の存在を知っている人の割合です。
ケアマネージャー 0%
ヘルパー 0%
看護師 1%
医師 1%
講演に来る市民 5%
一般市民 1%
四捨五入したら、これくらいの数字でしょうか。
これは、あくまで本の存在を知っているひとの割合です。
え?そんな少なくはないだろうって思うひともいますか?
しかし、それが現実です。
実は、買った方の数字は、もう分かっています。
10万部という数字は、日本国民の約0.1%です。
ちゃんと読んで頂いた方は、半分もいないでしょう。
多くの方から難しい、とのお叱りを受けたからです。
従って、拙書の購読率は以下のように推定しました。
医療者 0.01%以下
介護者 0.01%以下
一般市民 0.05%程度
10万部突破とはいえ、悲しくなるような数字です。
患者さんも、友人も、病院の先生も、町の介護者も
タクシーの運転手さんも誰も、そんな本の存在すら知りません。
どうかこのブログを読んで頂いている方で、拙書を
宣伝してやろう!という方は、どうか宣伝して下さい。
ひとりでも多くの方に読んで頂きたいのです。
印税で儲けることはありません。
全額、あるところに寄付します。
このブログを読んで頂いている方はどこかおわかりでしょう。
何度か新聞やメデイア等に広告を出して頂いているようですが、
昨日、初めて気がついて電話をしてきたお医者さんがいました。
「あれって、本当に長尾先生が書いた本なの?」
まだ、信じていないようです。
医者は本当に信じてくれません。
内容はともかく、本の存在そのものも認知されません。
それでもこの3カ月、全国から多くの質問を頂きました。
このブログで、昨日まで、27問ほど、答えてきました。
数え切れないほどの質問ですが一旦、Q&Aは終えます。
実は一番多かった質問が、抗がん剤に関する質問です。
見ず知らずのお医者さんからも直接、何件か頂きました。
抗がん剤について悩んでいるひとがこんなに多いのか!
そんな気づきから、明日から、抗がん剤について書きます。
とりあえず「抗がん剤の止めどき」シリーズとしましょう。
年内いっぱいかけて、毎日シコシコ書いていくつもりです。
どんな展開になるのか、自分でもわかりません。
しかし本音で書いていきますので、よろしくお願いします。
おっとその前に「平穏死・10の条件」も忘れないでくださいね。
【PS】
今日も、研修医君を連れて、あっちこっち回ります。
今日は、さらに産業医の現場も見せます。
夜は、夜間高校で、恒例の「命の授業」です。
出産シーンを見せて、命の尊さを考えてもらいます。
自分がどうやって生まれてきたのか・・・
命がどんなに奇跡なのか・・・