《0934》 「うまれる」夜間高校で「うまれる」の授業をした [未分類]

昨夜は、校医をしている夜間高校で恒例の「いのちの授業」でした。
テーマは、「うまれる」。
いつもは、病気やタバコや死ですが、今回は「うまれる」。 

知人の映画監督・豪田トモさんから頂いたDVDを見てもらい、
私がお話しを追加する、という形での授業スタイルにしました。
昨夜は、1年生、2年生とも静かに聞いていただきました。 

豪田さんが監督した映画「うまれる」の一部も紹介しました。
この映画はとてもいい映画。
感動しました。 

この高校では、先週も1人、先々週も1人子供がうまれました。
ハッキリ言って、生徒の方が進んでいます。
クラスメイトが、すでに「うんで」います。 

しかしそれでも大部分の生徒には、「うまれる」は別世界。
たとえ障害を持っていても、この世にうまれてきた意味を、
そしてうまれることは奇跡であることを感じたと思います。 

実は、「うまれる」話をするのは初めてです。
死の話は、いっぱいしていますが、うまれる話は初めて。
死の話は笑いますが、うまれる話は、しながら泣きました。 

うまれることと、死ぬことは、表裏一体。
ううまれた瞬間から死へのカウントダウンが始まる。
そう思うと、うまれることの素晴らしさ、意味が見えてくる。 

夜間高校での授業が一番緊張します。
生徒たちは、簡単には興味を示してくれないからです。
しかし市民も混じったこの「いのちの授業」は、続けます。 

言い訳になりますがこの1週間仕事でほとんど寝ていません。
在宅患者さんのお世話や相談もありちょとハードな毎日です。
という訳で「抗がん剤シリーズ」の開始は2日後に変更です。 

今夜から、日本慢性期医療学会で福井県に行きます。
講演や司会などの仕事が与えられています。
それでも、少しのんびりしてきます。