《0094》 室内での熱中症にご注意! [未分類]

猛暑となった昨日は、室内での熱中症の患者さんの対応に追われました。
外来患者さんのみならず、在宅患者さんにも何人か熱中症が見られました。
一日中、往診や点滴、そして救急搬送に追われていました。

クーラーのない家もまだ結構あります。
クーラーが付いていても、壊れていることも。
町の電気屋さんが少なくなったので、なかなか修理もしてもらえないとか。
扇風機は回っていますが、さすがに在宅患者さんは、汗だくです。

「室内での熱中症に注意!」と、よく言われていますが、この言葉の通り。
閉め切った部屋の中は、車の中と同様に、異様な高温になります。
特に、独居の方は、「これくらいなら……」と我慢なさる方が多いようです。

誰か熱中症の危険を指摘する人がいればいいのですが、意外に難しいもの。
部屋の中に置いてある食べ物も腐りやすく、虫がウヨウヨしている家もありました。

普段は、往診やケアマネやヘルパーさんなど全部拒否!といった超頑固な
寝たきりに近い患者さんでも、さすがにこの暑さには参ったようでした。
これまで絶対に開けなかった入口の戸が、昨日ばかりは全開でした。

心不全などで利尿剤を飲んでいる方は要注意です。
この時期は、汗などで失われる水分量は大きく、こまめな水分補給が必要です。

喉が渇いたと言ってビールを飲んでいる人もいましたが、これは逆効果です。
むしろ脱水になります。
スポーツドリンクを勧めました。

いわゆる「コムラ返り」を訴える方も、大勢来られます。
ナトリウムやカリウムといった電解質を含む飲み物を充分に摂ってもらいます。
芍薬甘草湯という漢方薬は、「コムラ返り」に本当によく効きます。

一方、クーラーによる「冷え」にも注意が必要です。
うだるような外気温と涼しい室内温との差についていけない人も続出です。
「だるい、しんどい、やる気が出ない」などの訴えの方で外来も大忙しでした。

私は、昨夜、テニスで思い切り汗をかきました。
適度な運動は、自律神経を調整する最高の方法ではないでしょうか。
皆様も、こまめに水分補給しながら、上手くこの猛暑を乗り切ってください。