《0977》 子宮体がんの抗がん剤治療 [未分類]

子宮の大きさとは、7x5cmです。
子宮のがんは、体がんと頸がんに分けられます。
これも通常の腹部エコーで偶然に発見されることがあります。

かつて子宮体がんは頸がんに比べて、少なかったのですが、
現在は増えて、頚がんのⅠ期を除けば体がんのほうが多くなりました。
体がんの7~8割はエストロジェンという女性ホルモンが関係します。

子宮体がんは、エストロジゲン依存性のがんと、
エストロゲン非依存性のがんに分かれます。

前者は、40~50歳代に多く進行の遅いタイプ。
後者は、60歳以上に多く進行が早いタイプです。

多くは不正出血を契機に発見されます。
子宮内膜異型増殖症という子宮体がんの前がん病変が知られています。
ホルモン治療を行う場合もありますが、多くは手術を行います。

子宮体がんの手術には、単純子宮全摘術、準広範子宮全摘術、
そして広汎子宮全摘術があります。
広く取ると、術後の排尿障害やリンパ浮腫など合併症が出ます。

腹腔鏡手術は現在、子宮筋腫や卵巣のう腫に対して行われます。
ⅠA期の子宮体がんに対しても行われます。
放射線療法も単独ないし併用で行われています。

さて、子宮がんの使われている抗がん剤といえば、
シスプラチン、パラプラチン、アドリアマイシン、
エンドキサン、タキソール、タキソテールなどです。

特に、シスプラチンとアドリアマイシンの併用療法は
AP療法と呼ばれています。
これが世界標準です。

ただこれは副作用が強いため、カルボプラチンとタキソールの
併用によるTC療法も行われています。

さらに、タキソテールとシスプラチンの併用療法である
DP療法も行われます。

この3つの治療方法のうちどれが一番、成績がいいのか
についてはまだ結論が出ていません。

さて、これらの抗がん剤の副作用ですが、
結構、厳しいものがあります。
心毒性、腎毒性、吐き気、脱毛、手足のしびれなどです。

【PS】
いま、老人ホームは、厳重な消毒と
マスクが無いと入れてもらえません。
マスコミ報道が、恐怖を煽っている面もあります。

2食抜いてください。
水分をチビチビ飲む。
1回点滴をするだけで大半は回復します。

どうか必要以上に恐れないでください。
お腹の掃除と考えた方が気が楽かもしれません。
ノロノロと、ちょっと騒ぎ過ぎだとも思います。

今日は、これからラジオの収録です。
そのあと、雑誌の取材や会議が続きます。
7つの用事を終えたら、最終で帰阪します。