《0991》 ウイルスの変異とがん細胞の変異 [未分類]

昨年末、変異型のノロウイルスが世間を騒がせました。
ノロウイルスは常に変異しているものだと思いますが。
インフルエンザウイルスも常に「新型」が登場します。

変異というと、細菌も同じです。
悪名高きMRSAなど、多くの細菌が変異します。
抗生物質で攻撃される度に姿を変えていくのです。

攻撃というと、抗がん剤も同じです。
抗がん剤で何度も攻撃されているうちに
がん細胞も賢くなり、姿を変えていきます。

変異して強くなることを「耐性を獲得する」とも言います。
人間も同じ。
何度もやられているうちに、多くは少しは賢くなります。

抗ガン剤に耐性ができると効かなくなります。
がん細胞は死なないで、味方の正常細胞だけが
ばったばったと死んで行きます。

死ななくても、正常細胞のDNAは傷ついていきます。
そうした細胞ほど、新たにがんが出やすくなります。
それを「二次発がん」といい、抗がん剤の副作用です。

抗がん剤治療が「手を変え品を変え」といわれる所以です。
1回効いたから、2回目も効くという保障がないのです。
むしろ効かないと思っていたほうが、いいかもしれません。

【PS】
振り返ってみると、「抗がん剤の止めどき」シリーズは、
昨年の11月10日から開始しているので、
もう2カ月近く、同じテーマで書いていることになります。

がんは大切な課題です。
以前から時間をかけてじっくり書いてみたいと思っていました。
じっくり書くどころか、相変わらず筆足らずの文章ばかりです。

みなさまがどのような感想を持っているのか知りませんが、
多くの方に読んで頂いているようなので、書くことが
尽きるまで書いていきますので、よろしくお願いします。