2人に1人ががんになります。
3人に1人ががんで死にます。
以上の2つは、真実だと思います。
では、両者の間にいるひとはどんな人でしょうか?
数字でいうと、2人に1人と3人に1人の間です。
それって、6人に1人ですよね。
その人は、がんになるが、がんで死なない人です。
がんで死なないとは、
・早期発見・早期治療で命が助かった、か
・がんになったが、心筋梗塞等の他の病気で死ぬ、こと。
では、死んでしまう、日本国民の3人に1人とは、
・抗がん剤治療を受けてから死ぬ人と、
・抗がん剤治療を受けないまま死ぬ人
に分かれるはず。
私の経験では、7割前後が、抗がん剤を受けています。
高齢者や発見時に手遅れだった人は、受けていません。
どう少なく見積もっても、半数以上が抗がん剤を受けて死にます。
3人に1人の7割ですから、日本人の
4人の1人が、一生の間に一度は抗がん剤と出会います。
もっと正確に言えば、抗がん剤を体内に入れてから死にます。
本シリーズは、抗がん剤との付き合い方について書いていますが、
正確に言うと、4人に1人ですから、3000万人に関係する話。
その家族をも含めるとおそらく、1億人に関係する話になります。
逆にいえば、一生、抗がん剤と無縁で過ごせる人は
極わずかしかいないということになります。
ですから、本シリーズは、かなりしつこく書いています。